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今回は、TOEFL iBTのReadingセクションについてです。
どのように勉強すれば英文を読んで、それが意味することを正確に把握できるのでしょうか?問題を解けるようになるのでしょうか?
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Contents
2つの英文解釈 ミクロ×マクロ
ミクロな英文解釈 = 語彙力×英文法
まずは、基本中の基本から考えていきましょう。
皆さんが英語を勉強し始めたばかりの頃、おそらく、
- This is my pen.
のような「簡単」な例文から始めたと思います。「簡単」と言いましたが、何の知識もなく、英語に触れたこともない小学生や中学生にとっては意味不明な文であったはずです。
この文を完全に理解するために、塾や学校で、this、is、my、penという各単語の意味を学びませんでしたか?thisが主語となる(代)名詞で、isが第2文型を取る動詞で、penがその主格補語になる名詞で、myはpenを修飾する所有代名詞だという文法構造も勉強したはずです。
しかし、このように説明すると「そんなに細かく分析しなくても英文の意味はわかるよ」という声が聞こえてきそうです。たしかに、ここまで短く単純な文なら、細かく分析するまでもなく、意味は明らかかもしれません。場合によっては、学校でも細かい文法を解説することがなかったかもしれません。
しかし、少しずつ複雑な文になるに従って、正確な文法の知識が必要となってきます。そのことを確認するために、上の例文を雛形として、もう少し複雑にした例文を見てみましょう。
- This is my pen (which) my friend broke.
- My pen was broken by my friend.
- It is my pen that (この部分が前に出て強調された) was broken by my friend.
どうでしょうか?上から順に、目的格の関係代名詞(省略可)、過去時制の受動態、強調構文といった文法が応用されています。上2つの例文はそこまで複雑ではありませんが、最後の例文については強調構文の知識がないと、正確なニュアンスを理解するのは難しいかと思います。
文法だけでなく、語彙力も重要です。次の例文を見て下さい。とても有名な英文です!
- [What is learned in the cradle]is carried to the grave.
- _____ = [The thing which is learned in the cradle]←主語となる名詞節
この例文では、先行詞を含む関係代名詞が主語となり、受動態の形で述語動詞が続きます。しかし、この様な文法構造がわかっていても、cradle(ゆりかご)、grave(お墓)という単語の意味を知らないと文全体の意味することはわからないはずです。
語彙力に不安がある方は以下の記事を参考にして下さい!⬇︎
さて、ここまで見てきたように、語彙力と英文法の知識が実践の中で適切に応用されることで、初めて英文の意味が明らかになるのです。この様に、英単語と英文法の知識を駆使して1文づつ英文を解釈していく作業を指して、英文解釈などと呼称されることがあります。ここでは、次の項目との整合性を取るために、この読解作業のことをミクロな英文解釈と呼ぶことにします。このミクロな英文解釈については、多くの方が、中学・高校時代に学ぶことが基礎となります。基本的にはそれ以上の文法知識は必要ないので、高校までの英文法・構文・英文解釈の問題集をやり直すだけで十分です!詳しくは以下の記事を参考になさってください。
実際、この1文ごとの英文解釈の積み重ねが、英文を読むという行為の大きな部分を占めます。しかし、これはかなりミクロな、微視的かつ分析的な行為であり、英文全体の要旨を把握するというマクロな作業を怠っていては真に英文を全体を理解したことにはなりません。
マクロな英文解釈 = パラグラフリーディング
TOEFL iBTのReadingセクションでは、3ないし4パッセージのアカデミックな小論文のような英文を、60分ないし80分で読まされ、かつ、その時間内に各パッセージあたり14問程の問題に解答しなければなりません。
使用されている語彙の水準も高いですし、アカデミックな英文をかなり読み慣れていないと、時間内に終わることすら難しいのですが、問題のパターンとしてはある程度決まっています。このパターンをここで羅列することは避けますが、語彙の知識を直接問う問題数問を除けば、基本的には各パラグラフごとの要旨を把握していることが前提となる問題ばかりです。
このパラグラフごとの要旨というものが、パッセージ全体を理解する上で非常に重要です。基本的には1つのパラグラフで主張されていることは1トピックのみとなります。結論を言ってしまうと、各パラグラフのトピックを理解し、その後パラグラフ間の関係性を全体の構成から把握することがマクロな英文解釈となります。
このマクロな英文解釈は、すでに説明したミクロな英文解釈の力が十分にあることを前提とした作業です。受験英語の世界ではパラグラフリーディングと呼ばれているものに近いでしょうか?この読解方法に慣れるためには、基本的な英文のスタイルを学んだ上で、各パラグラフのパッセージ全体の中での役割を意識しつつ、TOEFL iBTの問題演習に取り組む必要があります。英文のスタイルについては次の項目で扱うので、参考にして下さい!
ここまで、長々と英文解釈の話をしてきましたが、すでに説明した様に、TOEFL iBTのReadingセクションの問題はパラグラフごとのトピックの理解と、パラグラフ相互間の関係性を理解することが大事です。問題の並びとしても、上のパラグラフから順に対応した構成になっているので、受験者は上のパラグラフから順番に要旨を掴み、読解していくだけで十分です。その際、常にパッセージ全体の構成に注意しましょう!
アカデミックな英文構成
アカデミックな英文には定型化されたスタイルがあります。英文の文章スタイルに関する知識を持っていることで、マクロな英文解釈がやりやすくなるので、ここで少し触れておきたいと思います。
Introduction まず第一のパラグラフはイントロです。 パッセージ全体の15〜20%くらいを占めます。 主に以下の3つの要素から構成されます。 ◯ General introduction, Survey 英文の扱うテーマに関する一般的な主張、先行研究事例などが書かれます。 ◯ Problems, Questions, Suggestions このテーマに付随する、一般的ないし筆者固有の問題意識、課題、提案などが述べられます。 ◯ Conclusion 1 その問題意識、課題、提案に対する筆者による論理的帰結が簡潔に述べられます。 |
Body 1 ここからは、複数のBodiesによって、筆者の主張が論理的に裏付けられていきます。Bodies全体で、パッセージ全体の65〜75%くらいを占めます。 基本的には、科学的、客観的な事実を援用することで、自らの主張を強化していく作業です。1パラグラフ、1トピックの原則を忘れないで下さい。 ◯ Reason 1 |
Body 2 ◯ Reason 2 |
Body 3 ◯ Reason 3 ◯ Counter example 最後のBodyの後半部分では、筆者の主張とは異なる意見、事実に言及されていることがあります。これを反例(Counter example)と言います。この反例に対して、どのような態度をとるかも、その理由とともに明らかにされます。反対、(部分的な)同意etc.。 |
Conclusion 2 パッセージ全体の10〜15%くらいを占めます。ラストパラグラフではイントロの最後で述べた論理的帰結=結論について再度述べます。ここでは、同じ表現が繰り返されるのではなく、パラフレーズ(言い換え)された表現で結論が記述されます。 |
ここで紹介したスタイルはフォーマルな英文スタイルの1例です。英文スタイルには、他にもいくつかのパターンがあります(例えば、Counter exampleの挿入される位置が違っていたり)。
しかし、ここで紹介した典型例を覚えておくだけで十分役立つので、あまり気にし過ぎないで大丈夫です。また、この知識があれば、Readingセクションだけでなく、Writingセクションでも大いに役立ちます。(※むしろ、Writing対策に必須の知識です。)
問題演習
読解演習前の準備 文法の復習と語彙の補強
演習に入る前に、まずは文法知識の確認と英単語の補強作業を行いましょう!特に、以下の2冊はおすすめです。
- 英文読解の透視図
- TOEFL英単語3800
英文法と英文解釈について不安がある方は、次の記事の英文法、構文、英文解釈の項目も参考にして下さい。
英単語の学習法に関しては、以下の記事を参考にして下さい。TOEFL英単語3800のRank3までは必修です!!TOEFL iBTのReadingセクションで良い点を取るには10000万語前後の語彙力が絶対に必要です!!辛いですが、頑張って覚えましょう!!
→【英単語暗記法】市販の英単語帳を使って10000語をこえるボキャブラリーを習得する方法←
読解演習
基本的に、TOEFL iBTの試験を作っているETSが作成した問題を使って演習を行ってください。また、iBTはinternet-based testのことですので、paper-basedな演習よりも本番の形式に合わせた演習方法をとるべきです。
ETS発行の公式問題集
英文法の基礎をしっかりと身につけた上で、語彙を補強し、以下に挙げた公式問題集の全問題に取り組みましょう。その際、これまでに注意した点を意識しながら取り組んでみてください。そうすれば、Readingセクション25点くらいまでは十分に射程圏内だと思います。
- The Official Guide to the TOEFL Test
- Official TOEFL iBT Tests Volume 1, Third Edition
- Official TOEFL iBT Tests Volume 2, Second Edition
問題を解き終わったら、採点をして、できなかったところの分析を行います。以下の項目に注意して復習していきましょう!最後の3項目は、Writingの勉強にもなるので特におすすめします!!
- 語彙の不足はなかったか?
- 不足していれば、単語帳の学習量を増やす
- 未知語はもちろんチェックして、オリジナル単語帳へ
- 文法構造が取れなかったところは、再度分析
- 忘れていた文法事項は調べて、簡単にまとめておく
- 苦手な問題形式の特定
- 克服するための課題を設定して取り組む
- パラグラフごとの要約←もちろん英語で!
- パッセージ全体の要約←もちろん英語で!
- 書いた英文は添削サービスで直してもらう!
TPO (TOEFL Practice Online)
COMING SOON!!!
Coming soon
続いては、リスニング編です。以下の記事に進んでください!⬇︎
- 東大院生が教えるTOEFL iBT 80点を最短で達成する方法【総論】
- 東大院生が教えるTOEFL iBT 80点を最短で達成する方法【各論 Part 1 Reading】
- 東大院生が教えるTOEFL iBT 80点を最短で達成する方法【各論 Part 2 Listening】
- 東大院生が教えるTOEFL iBT 80点を最短で達成する方法【各論 Part 3 Speaking】
- 東大院生が教えるTOEFL iBT 80点を最短で達成する方法【各論 Part 4 Writing】
- 【TOEFL iBT】Independent writingでGoodを取った答案例【元TOEFL採点官による採点・添削済み】